パニックか 2006 3 17
新規公開株は、値動きが激しい。
それなのに、ジャスダック市場のシステムは、大きな問題を抱えている。
(下記の「三重苦」という記事を参照)。
株価が大きく動く時は、株価表示に板情報がついて来られなくなる。
たとえば、株価表示が急落していくのに、
まだ板情報は、急落前の表示だったりする。
だから、投資家は、パニックになって、
そういう時は、成行きで売ることになってしまう。
それが、いっそうの株価急落を引き起こす。
今日、前場のジャスダック市場の値下がり率ランキングを見てみると、
ランキング1位に、6659メディアグローバルがある。
この銘柄は、最近、上場した銘柄であるが、
3分足チャートを見てみると、多くの投資家が、パニックになって、
ろうばい売りをした形跡がある。
ジャスダック市場は、システム問題が解決するまで、
新規公開株の上場を見送るべきである。
今のままのシステム処理能力では、投資家に多大な損害を与える。
昨年の前半、ヘラクレス市場では、
システム処理能力に問題があるということで、
問題が解決するまで、当面、新規公開株の上場を見送った。
ジャスダック市場にも、そのくらいの「良心」が必要である。
証券取引所も、儲かれば、何をやってもいいのか。
三重苦 2006 3 14
目が見えない、耳が聞こえない、しゃべれない。
こういう三重苦があれば、社会生活を送る上で、大きなハンデとなるでしょう。
今のジャスダック市場が、三重苦と言えるでしょう。
1 株価が大きく動く時は、株価表示に、板情報がついてこない(板が見えない)。
2 注文を出しても、それが板に反映されるのに、一息遅れる。
3 新興市場は、値動きがよいのが長所ですが、上記のような問題点があると、
それが、かえって、苦しみとなるでしょう。
いざというときに、板情報が、固まっているような感じで、
株価表示についていけないとするならば、
株価が大きく動き時は、指値が使えないでしょう。
指値は、板を見ながら決めるでしょうが、その板が当てにならないとなると、
買う時は「成行」で買い、売る時も「成行」で売ることになるでしょう。
それが、値動きのよさを作っているかもしれません。
ジャスダック市場の問題点は、2004年から指摘してきましたが、
特に改善されることなく、現在に至っています。